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2] 近隣アジア諸港の荷役作業料金の比較

平成9年の「京浜港における海上輸送網整備調査」によると、神戸港を含む国内5大港の荷役料金は30.0千円であるが、これはシンガポールに次いで高いとされている。

 

表II-4. 荷役作業料金

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資料:

京浜港における海上輸送網整備調査(平成9年3月)

備考:

1 国内5大港は「船内・沿岸一貫料金」を適用し、25tで計算(一般料金による接岸本船⇔上屋・野積場内を対象とする)

2 シンガポール、香港、高雄はコンテナターミナル料金を適用。

3 為替レート: S$1=\70 HK$=\14 NT$=\4

 

このような荷役作業料金は人件費の相違が大きい理由の1つになっていると考えられる。以下に示したものは、我が国とアジア主要国の港湾労働者の賃金水準を比較したものであるが、我が国の水準は周辺アジア諸国と比較して高い水準にある。

 

表II-5. アジア諸港の港湾労働者の賃金比較

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資料:

運輸省調べ

単位:

円/月

備考:

1. 日本の港湾労働者の賃金は「屋外労働者職種別賃金調査報告」(労働省、平成8年)による

2. 釜山港の港湾労働者の賃金は聞き取り調査(平成10年3月)による。

2,223ウォンであり、100ウォン=\9.92で換算

3. 香港の港湾労働者の賃金は聞き取り調査(平成10年3月)による。

約HK$6,000〜HK$9,000であり、HK$1=\17.43で換算

シンガポールの港湾労働者の賃金は聞き取り調査(平成10年3月)による。

約S$1,800〜S$2,000であり、S$1=\83.98で換算

 

 

 

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