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3.地方自治体アンケート調査の結果概要

 

(1) 物流、地域産業に生じた変化や影響

〜景気低迷の影響が大きく産業面の効果は不十分〜

・卸売業、運輸業等の県内物流業界では、大橋開通によって配送時間が短縮された程度で、四国方面等への拡販までにはほとんど繋がっておらず、その波及効果は十分には及んでいない。これらの業界では景気低迷の影響を強く受けており、大橋を十分に活用するまでには至っていない。(兵庫県)

〜フェリーを利用するトラック台数は回復傾向〜

・トラックについては、長引く不況のためた、少しでも低料金のルートの選択ということで、99年の秋以降、助助に利用が増加しており、11月には昨年比の50%までに回復している。(明石市)

〜四国における競争の激化〜

・運送業を中心に激しい過当競争に直面しており、本土企業の進出に押されている。また、消費者が京阪神に流出しており、小売業は沈滞傾向を強めている。広く一般論としては、本土が近くになったというメリットはあるが、劇的変化とまではいかない。(鳴門市)

〜明石海峡大橋の影響なし〜

・四国内の高速道路が未通であることから、瀬戸大橋を利用した物流が明石海峡大橋による影響を受けることはない。(愛媛県)

・影響なし(岡山県)

 

(2) 関連行政機関への要望

・明石海峡大橋までの高速道路の全通(愛媛県)

・通行料金の低廉化(鳴門市)

 

(3) 事業者等から寄せられている要望

・通行料の低廉化(愛媛県、鳴門市)

 

 

 

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