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新年のごあいさつ

(社)中部小型船安全協会会長 関谷崇夫

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新年明けましておめでとうございます。

会員の皆様におかれましては、大いなる期待を抱き、ミレニアムの年を迎えられた事と存じます。

旧年中は、当協会に絶大なるご支援をいただき、誠に有難く厚くお礼申し上げます。

さて、厳しい経済情勢はようやく明るさが見え、海洋レジャーは以前にも増し量的、質的にも益々多様化・高度化の様相を呈しています。

このような状況にありまして、この中部地区でもモーターボート、水上バイク等の保有隻数は年々増加しており、今後ともこの傾向は続くものと思われます。

また、行動型レジャーの「マリンスポーツ」は若者を中心に非常に盛んになり、それに伴って海難事故の増加も心配されます。

海難防止と健全なマリンスポーツの発展のためには、十分な知識と豊かな経験を踏まえ、個々のモラルと安全意識の向上を図る事が必要と思われます。

当協会としては今後とも、こうした啓蒙活動に向って全力をあげて取り組む所存でございます。

一方、このブームの中で、近年、無法に放置されたり、廃船となったプレジャーボートが目立ってきております。それらは、天災等を想定するまでもなく現状においても通行の妨げになるなど、さまざまな弊害をもたらしております。

しかも、こうした船の処分方法を間違えますと、環境にも影響を与えかねない問題と発展して参ります。

古くから、海は物資の輸送や、漁業等にかかわる人々ばかりでなく全人類の共通の財産であります。

私共は、海を健全な姿で子孫に残して行くことは、この時代を生きる者の責務と考えております。

こうした中にあって、当協会も、会員の皆様のご支援、ご協力を賜わりながら、小型船舶の安全確保を目指し教育と指導を徹底して参りたいと存じますので、相変わらずご支援の程、よろしくお願い申しあげます。

おわりに、協会会員の皆様の本年のご活躍とご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶にかえさせていただきます。

 

 

 

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