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主な交通法規は「海上衝突予防法」「海上交通安全法」「港則法」で、その外にも都道府県によっては条令を定めているところもあります。

小型船であっても、水の上を通行する限りはこれらの法規の必要な条文は頭で覚えるばかりでなく、身体で覚え込むまでになっておかなければなりません。

特に最近は、水の上も陸上同様に交通が混雑していて、また船の速力も速くなってきているので、交通法規が十分に体得されていないと、とっさの場合に素早い判断と的確な操船ができないこともあって危険です。

(2) 定員の厳守

定員を守ることは、勿論ですが、レジャーボートのような小型船の場合、荷物等を沢山つみ過ぎると、定員オーバーと同じように、不安定な状態となり危険ですので、この様な場合は乗船者を減らすなど十分注意して下さい。

※最大搭載人員は、1人60kgで計算されています。

(3) 受験と海技資格者の乗船

検査に合格した船に、資格を持った人が乗船し、運航するための条件を厳守することは、事故防止のため最低限のルールです。必ず励行するようにしましょう。

(4) 装備品の備えつけ

救命設備等の法定備品は、常に整備し、適切に使用しましょう。磯釣りや船釣時の事故例にみるように、救命胴衣を着用しなかったため、かけがえのない命を落した例は少くありません。なお、法定備品を備え付けずに運航しますと、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金等に処せられます。

 

4. 連絡方法の確保

(1) 万一の事故に備え、いち早く連絡がとれるよう無線設備を備える等、連絡方法の確保に、万全を期して下さい。

(2) 連絡方法がない場合は、複数の船で行動する等、相互救助体制が確保出来るような配慮が大切です。

(3) 家族、近親者には、行動計画を詳しく伝えておくよう習慣づけましょう。

 

 

 

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