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(3) ムース化油に対するS-7の分散性能

海上に流出した原油及びC重油は、時間の経過とともに油中に水を取り込みムース化油(油中水、water in oil)と変性する。このムース化油に対して開発したS-7の分散性能を調査した。

ムース化油に供した油は、前項で使用した原油A及び原油Bの2種とC重油である。

原油は、重量比で30%の軽質油分を蒸発させた後、20%及び40%の人工海水を加えて、また、C重油は、20%及び40%の人工海水を加えて、それそれ混合しムース化油を作成した。

なお、本調査は、S-5及び外国製についても実施した。詳細は参考資料VIIを参照されたい。

 

1) 試験条件等

1] 試験方法 MDPC法(試験油の粘度及び散布率を除く)

2] 試験油 原油A (風化30%、含水率20%及び40%)

原油B (風化30%、含水率20%及び40%)

C重油 (含水率20%及び40%)

3] 分散剤 S-7

4] 散布率と添加率

ムース化油の総量は、ムース化油の油分の量と水分の量との合計になることから、ムース化油に対する散布率とムース化油の油分に対する添加率の関係を表3-2-6に示す。

 

表3-2-6 散布率と添加率の関係

092-1.gif

 

2) 試験結果と考察

試験結果を次のとおり示す。

1] ムース化油に対する散布率 表3-2-7及び図3-2-6〜図3-2-7

2] ムース化油の油分に対する添加率 表3-2-8〜表3-2-10及び図3-2-8〜図3-2-10

 

 

 

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