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(2) 原油等に対するS-7の分散性能

自己かく拌型油分散剤の開発における試験油は、最近の流出油事故の実態を踏まえ、燃料油であるC重油(18.0℃ 3,000cSt)を用いて実施してきたが、今年度は、異なる油種に対するS-7の分散性能を調査することとし、原油に対する散布率と分散性能の関係について調査を行った。

なお、本調査は、試験油としてC重油、油分散剤としてS-5及び外国製についても実施した。詳細は参考資料VIIを参照されたい。

 

1) 試験法等

1] 試験法 MDPC法(試験油の粘度及び散布率を除く。)

2] 試験油

a 原油A(軽質) (8.7cSt 30℃)

b 原油B(中質) (13.7cSt 30℃)

c C重油 (3,000cSt 18℃)

3] 分散剤 S-7

4] 散布率 1%〜4%の4種類(1%間隔)

 

2) 試験結果と考察

試験結果を表3-2-5及び図3-2-4〜図3-2-6に示す。

 

表3-2-5 原油に対する分散性能

089-1.gif

 

表中に示す( )内のmaxは本試験範囲の最大分散率であり、upは散布率をさらに増すことにより最大分散率が得られるものと推量した。

 

 

 

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