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平成9年度の本調査において、通常型油分散剤の粘度変化による分散性能(但し、舶査第52号による20%散布)の関係について、試験油の粘度を3,000cStと10,000cStとして調査した。この結果を図3-2-3に示す。同図によると通常型分散剤は、粘度3,000cStで22〜56%の分散率、粘度10,000cStで7〜18%の分散率を示したことから、低中粘度油川の油分散剤と位置付けできる。

一方、自己かく拌型油分散剤S-7は、粘度30,000cSt、散布率6%で分散率20%以上を示し、上述したように散布率の増加に伴い、分散性能が高くなることから高粘度油にも対応する油分散剤である。

また、外国製(参考資料VII参照)とS-7を比較すると、粘度30,000cSt、散布率12%で、外国製が40.1%、S-7が77.2%の分散率であり、S-7が約37%高い分散性能を示した結果から、優れた油分散剤であることが分かった。

 

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図3-2-3 通常型油分散剤の粘度変化による分散性能(舶査第52号)

 

 

 

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