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油防除資機材の性能の評価及び再評価に関する調査研究報告書?V

 事業名 油防除資機材の性能の評価及び再評価に関する調査研究
 団体名 海上災害防止センター  


6 オイルフェンスの展張方法

海上に流出した油は、海洋資源や環境への物理的な被害や汚染を引き起こすことになるので、適切な防除措置を取らなければならない。流出した油の処理は、油が海上に浮遊している間でも、海岸に漂着した後でも処理することが可能であるが、浮遊している間に回収することが望ましい。

流出油の物理的な回収は決して容易ではないが、多くのオイルフェンスや油回収装置が開発されて、大型のものは沿岸海域のみならず外洋でも天候がよければ油の回収が可能となった。油を集めて回収する方法には、海面に浮遊している油を静止状態で回収する方法と、積極的に油を捕捉して回収してしまう方法とがある。

流出油は低粘度の軽質油ほど浮遊して油面を拡げるので、迅速に処理をしないと防除作業がより困難となる。これを避けるために流出油は漏れた場所で拡がるのを防止しなければならない。オイルフェンスはこのために使用される。

オイルフェンスの展張の成否は、天候、海象、その他の条件によるがIMOマニュアルに記載の展張方法は次のとおりである。

 

(1) 包囲展張

この方法は油の流出量が少なく、かつ、風や波浪の影響が小さい時の処理作業の初期に行う。オイルフェンスは流出油の周囲に、必要ならば作業船の出入りのための開口部を残して包囲展張する。図1-3-22a〜図1-3-22cに一般的な包囲展張の概要を示す。

フェンスの長さは一般的には対象の長さの少なくとも3倍の長さが必要で、この方法は初期の段階で平穏な閉ざされた水域での場合に行われる。

もし油の漏洩の場所が陸岸の施設の場合には、陸岸も図1-3-22bのように包囲の一部とし、船からの油の漏洩の場合には図1-3-22cのように船体を一部として包囲する。

 

049-1.gif

図1-3-22a

 

049-2.gif

図1-3-22b

 

049-3.gif

図1-3-22c

 

(2) 待受展張

待受展張は十分な長さのオイルフェンスが無い場合や、風や波浪のために包囲することが困難な場合で、かつ、大量の流出油の場合に採用される。オイルフェンスは流出油個所から少し離れて、近付いて来る油を捕捉するために展張する。

 

 

 

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