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有効喫水は、同一流速(又は曳航速度)であってもスカート部の剛性の違い、重錘重量の違い等により異なる。

3) 展張形状

オイルフェンスの展張形状は、カテナリー(懸垂線)形状といわれてきたが、開口比(B/L)が大きい場合は放物線で近似した方が合致するようである。

 

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※カテナリー形状:両端でつり下げられた太さと密度が一様な鎖の与える曲線。

 

3 オイルフェンスの種類

オイルフェンスには様々なタイプがあり、その分類も数種に分けられる。

・ 構造による分類

1] 固型式(発泡材入り)

2] 充気式(空気、炭酸ガス)

3] 衝立式(発泡材入り)

4] その他

・ 形式による分類

1] カーテン型

2] 衝立型

3] 耐火性油囲い込み型

4] 潮間帯封じ込み型

・ 規格による分類

1] A型オイルフェンス

2] B型オイルフェンス

3] 浮沈式オイルフェンス

我が国の規格でオイルフェンスの寸法により分類されており、上述の構造及び形式についての制約はない。

本項では、我が国のオイルフェンスの規格や構造等について述べるとともに、本調査研究で実施した海外調査及び収集した文献等から代表的なオイルフェンスについて一部掲載した。

 

 

 

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