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1] 全国の消防関係者に私の意見を聞いてもらい、関係法令及び通達を、現在の広域化した社会情勢と国民のニーズに合ったものに改訂してもらいたいと思い出場しました。

2] 人命救助の最前線に立つ私共消防職員こそは、縦割り行政の弊害及び管轄区域主義を捨て、市民のみならず広く国民の生命、身体及び財産を守らなければならない。

3] 日々の業務の中で感じていた思いを消防職員の意見として正々堂々と発表できたことに満足しております。

4] 今後は市民、ひいては国民のために良かれと思うことは憶することなく発表してゆき、住民から尊敬される消防を目指したいと思います。

 

○田中英幸(二七歳)

札幌市消防局(北海道) 勤続三年

「尊い命を守る方法見つけました」

もしも家族が倒れたら……。尊い命を守るために、救命講習の意義を、実体験を交え発表する。

1] 私自身の消防拝命時の決意を、再認識するために、意見発表大会への出場を決めました。

2] 一人ひとりが、応急手当の確かな知識を持つ事で、多くの命が救われる事を認識してもらい、積極的に救命講習を受講してほしいという事です。

3] 自分のベストを尽くせた事に、満足しています。また、これまで応援していただいた所属の皆様方に、心から感謝しています。

4] 頑張れば、結果として表れる事を実感できました。この体験は将来のあらゆる場面で、励みとなり、頑張りの源になると思います。

 

○石田悦美(三四歳)

千葉市消防局(関東) 勤続一四年

「処置拡大の必要性について」

単に救命ではなく、社会復帰のために確実に施せる行為は新たに救急救命士にまかせてほしい、これは市民の願いでもあるのです。

1] 救急救命士の施せる特定行為について、日頃から感じていたことを発表できる良い機会であるため。

2] 救急救命士法が施行され、七年が経過した今、市民は何を望んでいるのか。

3] 満足感よりも貴重な体験をさせていただきました。

4] この発表だけに終わるのではなく、一人でも多くの傷病者を完全社会復帰に導くために何が必要かを考えていきたい。

 

○濱中典子(二九歳)

東京消防庁(関東) 勤続七年

「一一九番−受話器の向こうに」

一一九番回線を通じて救急車到着までに救命に導いた自らの体験を踏まえ都民のニーズに対し今消防がどう答えるべきかを訴えている。

1] 総合指令室で勤務する中で、沢山の住民からの一一九番通報を通して得た教訓や体験を皆さんに伝えたかったためです。

2] 多くの地域住民に応急手当の必要性をもっと身近に感じてほしいこと、そして、一一九番の回線に繋った時から一人の力ではなく、たくさんの人の力でかけがえのない生命を守っていることを訴えたいと思いました。

3] このようなすばらしい場で発表することが出来、とても嬉しく思います。これも一重に職場の皆さんの応援や協力があってこそ出来たことと思います。とても感謝致しております。ありがとうございました。

4] 今後も更に自己の能力向上に努め、地域住民に対する優しさと思いやりの心を常に持ち続け、多くの尊い生命を守っていきたいと思います。

 

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