1] 地元太鼓保存会のメンバーとして広く公演活動を行っており、この経験を何かの機会に生かしたいと思っていたのと、同僚や上司からも出場を強く勧められたので、思い切って出場を決めました。
2] 阪神淡路大震災の体験から被害を最小限にするには、普段から住民への防災知識の広報が重要だと認識し、以来青年団の広報紙を通じて地域の人達に正しい情報をしかも分かり易く伝え、地域住民の防災意識向上に努めたかったことです。
3] 多くの仲間たちの協力により、貴重な体験が出来たことに大変感謝しております。
4] ゴールのない活動ではありますが、全国大会に出場できたことを誇りにして、より一層の啓発活動に邁進していきたいと思います。
○松下泰司(二四歳)
豊川市消防本部(東海) 勤続六年
「住民と共に」
火災現場での老夫婦との体験を教訓に住民からの協力に感謝の気持ちを忘れることなく、また、住民の気持ちが理解できるような消防士をめざす。
1] 自分の体験、また意見を、消防職員や、一般市民の方々に伝えたかったからです。
2] 現場活動は、消防隊だけの力ではなく、付近住民の協力があってこそ成り立つものである。住民の協力に感謝し、また住民の気持ちが分かる消防士を目指したいということを訴えたかったです。
3] 全国大会という場で発表することができ、光栄に思います。また、全国各地の方々の意見に感銘させられました。
4] 出場するにあたり、上司、先輩、後輩等、多くの方々に、アドバイス、また応援をしていただき、改めて、消防のチームワークを学んだ気がします。これからも、お互いに信頼し、助け合って市民の暮らしを守っていきたいと思います。
○田中宏和(二二歳)
姫路市消防局(近畿) 勤続四年
「私の言葉が見えますか?」
現場で聴覚障害の負傷者に遭遇し、自分の意思が伝わらなかったことから手話を習いはじめ、その手話を通じて災害弱者に対する「バリアフリー」を主張する。
1] 災害現場で体験し、そして教えられたことを私の意見として一人でも多くの人に聞いて欲しいということから。
2] 健常者と災害弱者の垣根を無くすべきだということ。
3] 全国大会という大きな舞台で意見を発表できて本当に幸せです。
4] 他の発表者の意見を少しでも多く自分の職場に取り入れたいと思います。
○池田暁彦(二二歳)
京都市消防局(東近畿) 勤続二年
「四天王像からのメッセージ」
文化財社寺の火災に出動し、本堂の炎上を目前にして、過去の火災で無残に焼けこげた東寺の仁王像を思い文化財の重要性を悟った。
1] 初めは、半強制的でしたが、文をつくり発表を繰り返しているうちに、こういう大会に出られたことをうれしく思います。
2] 住宅防火とともに文化財防火も忘れてはならないこと。
3] いい体験ができたと思っています。他の人の発表も聞かせていただき、とてもすばらしい大会でした。
4] 消防生活以外にも自分の中で大きな自信となったので、喜んでいます。
○矢浪崇(二五歳)
郡山地方広域消防組合消防本部(東北) 勤続七年
「ひらがなの文字盤」
自宅近くのコンビニで出会った小学生の女の子と車椅子の男の子の兄弟との関わりを通して、消防人として考えるきっかけを得た。
1] 日常生活の中で、二人の天使(子供)に出会って、今までの消防人生を振り返るきっかけを与えてくれたからです。
2] 「人が人を支える防災」それには、温かく血の通ったふれあいが大切だと言うこと。
3] 生まれてくる子供に対してちょっと自慢できるかな?ものすごく緊張しました。
4] 常に相手に対して気を配るために、親が子供を見るような目で消防業務に取り組んでいきたい。
○高畑秀樹(三七歳)
岡山市消防局(中国) 勤続三年
「国民のための消防行政」
現在の広域化した災害に対応するためには、私たち消防職員各個が、管轄区域にとらわれない国民的な広い視野を持つ必要性がある。