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明日に向かって

[父親]

息子は現在12歳で発症2年目

西村源信(にしむらもとのぶ)

 

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わが子が発症して2年がたちました。当初の困惑状態から少し落ち着き、親として子どもが1型糖尿病であるという認識を持ち始めたこの頃です。

今回よかったことは、ヤングや先生方そして親御さんとの懇談会を設けていただき、ヤングの方々から、思春期での悩みや対処法について素直な意見を聞けたことです。

これから思春期を迎えるわが子も、彼らのようにうまく乗り越えて、強くなってほしいという思いで一杯でした。

また、内潟安子先生の歯切れのよいお話を聞くことができ、親としては強い信念と優しさ、そして毅然とした前向きな姿勢が子どもの前では必要だなと痛切に感じました。

 

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親としての視野の広がり

[父親]

娘は現在6歳で発症1年5ヵ月目

八田幸一郎(はったこういちろう)

 

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サマーキャンプに参加してよかったことは、患者の親としての視野が広まったことです。1型糖尿病患者が身近にいないのでどうしても情報不足になり、合併症は大丈夫か、将来の職業選択の際の制限はあるのかなど、親として多くの不安がありました。

今回キャンプに参加したところ、娘と同年齢の子どもがいたり、自分できちんとインスリン注射を行う小学生と出会ったりすることができました。また、小学校時代に発症し高校卒業後自分で進路を決めた方々にも出会うことができました。

娘にとって今回彼らと出会ったことが、無意識のうちに、自分も他の子と同じでこれからも元気に過ごせるんだ、と感じたと思います。その点では同じく親も視野が広まりました。

 

 

 

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