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鈴木 確かに介護サービスはいいきっかけになると思います。今、御承知のように介護保険でやると言っているでしょう。ところが、準備ができているところとできていないところとがある。自自合意のときに、こんなの、絶対保険でやったらうまくいきませんよと。大体基礎年金だって、3分の1は保険料を納めてないじゃないかと。介護なんていったら、もっと保険料を納めない人が出てきて、うまくいきっこありませんよと言ったら、100メートル競走で、今、50メートルまで走っているときに、ストップって言わないでと。(笑)自民党の族議員、丹羽さんを先頭とする厚生族議員なんですね。だからね、いや、違うでしょうと。今、介護サービスは大いに準備しよう。しかし、保険制度でファイナンスしないから、保険のほうは考えないでいい。今、号令をかければ、まだ50メートルしか走ってないから、市町村は喜ぶだろう。大体あなた方が50メートルまで走っていると言っているけど、ヨーイ、ドンと言ったのに、スタートのところで立ち止まってしまっている町村があるじゃないかと言ったのですが、これがなかなか通らないで、ことしの暮れに、11月にもう1回やろうと言っている。

A 結局、日本の財政ってみんなそういう構造になっているのです。べネフィットを先に出して制度はほっとくわけです。それで、負担もほっとくわけですよ。もう立ち行かなくなって、負担を上げる。制度は変えない。だからますます矛盾は拡大するのですね。

司会者 介護保険なんかあれですよね、将来の給付を割引……、今で出すと、もう天文学的な数字になりますね。(笑)そういうことをやらないんですよね。

1つ、今、地方消費税についてはどんなふうにお考えですか。

鈴木 僕らもね、地方消費税はやめてしまおうと思っています。消費税は全部福祉目的税化してしまう。そのかわり、地方への税源として、さっき言った、企業から十数兆円を取っている。あれを渡そうと思っています。保険料相当分ね。

B 外形標準課税ですね。

 

 

 

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