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港湾における入出港関連の手続きの簡素化

外航船舶の港湾への入出港に際しては、水先人やタグボート、給油・給水などの手続きは勿論のこと、税関、出入国管理、食品検疫・動植物検疫などの諸手続、さらには入出港届けや係留施設の使用等に関する港湾管理者や港長などへの手続が必要である。これらの港湾諸手続のうち、特に関係者から多くの改善要望がだされていた入出港関連手続については、効率的な港湾物流の実現のために、その簡素化が推進されている。具体的には、港湾毎に異なっていた係留施設等使用許可申請書の様式の統一化(主要8大港等)のほか、ファクシミリによる入出港関連手続の受付が実施されている。

 

港湾物流に関する情報化・EDI

世界の主要港においては、入出港時に必要な港湾諸手続の電子情報処理(EDI:Electronic Data Interchange)化が急速に進んでいる。我が国においても、税関、通関業者、銀行等が参加する官民共同の海上貨物通関情報処理システム(Sea-Naccs)があり、利用者の端末機から輸出入申告、関税や消費税等の納税手続、輸出入許可通知などの処理がオンライン処理できる。しかしながら、さらなる情報化の推進を図り効率的な港湾の利用を促進するために、運輸省において、1999年秋の運用開始を目指して、港湾管理者・港長に関わる入出港手続等のEDI化のシステム開発や、Sea-Naccsとの連携等についても検討がなされている。

 

 

 

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