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幹線鉄道の高速化事業

新幹線建設計画以外の、幹線鉄道の改良のことをいう。現在までに、福島〜山形および盛岡〜秋田の在来線に新幹線が直通運転できるようになったほか、北海道の石勝線、新潟県の北越北線、兵庫県・鳥取県の智頭線、福岡県・大分県の日豊線、京都府・福井県の山陰線・宮福線の高速化が完成している。スピードアップの成果は、10%から38%まで路線により異なる。1999年春には四国の香川県・徳島県の県庁を結ぶ高徳線の高速化が完成する。また、最大の幹線である東海道線における貨物の輸送力の増強(長編成のコンテナ列車の運行を可能にする)と、東海道新幹線における1時間あたりの列車本数を11本から15本に増加させるための輸送力増強が行われている。

 

幹線直通運転化事業

新幹線の建設は、全国新幹線鉄道整備法という法律に基づいて実施されている。幹線直通運転化事業は、この法律の適用を受けずに、通常の鉄道投資として、在来線の標準軌化により新幹線との直通運転を実現することである。現在は、東京〜山形(列車名:やまびこ)と東京〜秋田(列車名:こまち)が開通している。山形よりも北の新庄への延伸工事が、1999年度内に完成する予定である。新幹線は高速運転を実現するため、平面交差をなくし、線路には立ち入りができないようになっている。しかし、直通運転区間はそのようにはなっていない。

 

 

 

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