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先進国における最新の高齢者対策−フランス・イギリス−

 事業名 少子・高齢社会対策推進のための調査研究等
 団体名 エイジング総合研究センター 注目度注目度5


表25から気づくもう一つのことは、団体によって収入に大きな差があることである。「Help the Aged」のように円換算で120億円近い年収を上げるNPOもあれば、逆に極めて規模の小さいNPOもある。とくに収入の大きいNPOは有給スタッフを確保し、高い専門性をもって活動している。また、NPOにはその分野の有力者が顧問や理事に着任する場合が多く、強い政治力を及ぼしているところが少なくない。いずれにしても、英国では高い専門性と資金力、そして政治力をもつNPOが多いということが重要なポイントである。例えば「Age Concern」は全国に1400の支部を持ち、600人を超える有給スタッフと約25万人のボランティアを動員し、高齢者向けのさまざまなサービスを提供する。また、年齢差別の廃止や高齢者の失業対策、高齢者虐待や住宅の基準改善などについての政治的キャンペーンを行い、国会対策担当のスタッフを置いて国会議員への情報提供なども行っている。「Alzheimer Desease Society」は痴ほう問題についての社会の理解を促しながら、全国200カ所にある支部を通して痴ほう者や介護者を支援し、また痴ほうの原因究明のための研究費も提供している。さらに長年の活動から得られた知識と経験を生かして、病院や高齢者ホームの専門スタッフ向けの研修も行っている。「Crossroads Care」は全国に214の支援グループをもち、約25000の家族に対して、年間約300万時間の支援を提供する。ネットワーク全体で約4000人の介助者を雇用し、約2000人のボランティアももっている。同じく介護者支援を行う「Carers National Association」は、企業の支援を得て電話のヘルプラインを設置し、年間2万件以上の問い合わせに対応している。また、独自に約3000人の介護者調査を実施し、介護者問題の実体把握なども行っている。

 

表25 高齢者福祉の分野で活動する主なNPO

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