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5 要介護高齢者ケアのための支出

 

要介護高齢者に対するケアのための社会保護支出総額は、1993年で約250億フランであったと推定されている【図表38参照】。この数値には、要介護高齢者やその家族が負担するケア支出、個人で治療した時に医療保険が払い戻す医療費は加えられていない。

 

図表38:要介護高齢者のための推定支出額(1993年)

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高齢者施設に入所している高齢者のケアに関しては、社会保障制度医療部門が、医療部の一律料金、契約している老人ホームないし集合住宅の日常の治療費を負担し、合計で47億フランを支出していると推定される(1993年)。さらに社会保障制度医療部門は、病院に対するのと同様に、長期医療ケア機関に対して病院基金を支払うが、これは約59億フランと推定される。高齢者施設の滞在費は入所者かその家族が負担するが、入所者の所得が低い場合には、県の社会扶助により滞在費の全額ないし一部が負担される。高齢者の施設に関する社会扶助支出は、29億フランである。さらに社会保障制度老齢部門でも、全国老齢保険金庫(CNAV)は、要介護高齢者のための施設に対する補助金などとして推定5億フランを負担している。従って、高齢者施設に入所している高齢者のための社会保護支出総額は、合計140億フランとなる。

 

 

 

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