日本財団 図書館


(4) 高齢者施設の収容能力

 

高齢者施設をタイプ別に見ると、最も収容能力が大きいのは老人ホームで、全体の3分の2を占めている【図表13参照】。施設のベッド数は合計で65万近いが、そのうち61%は公立の施設のものである【図表14参照】。

高齢者施設の収容能力は、過去10年の間に26%増加した。1988年から90年にかけて増加率が最も著しかったが(8%増)、その後の増加速度は減少している。集合住宅は老人ホームに先駆けて1990年以前に発達したのだが、その後は状況が逆転した。1986年と1996年の間に増加した高齢者施設のベッド数をみると、その6割は老人ホームのものである。特に営利目的の民間老人ホームの増加が目立ち、老人ホームの総収容能力に占める民間経営老人ホームの収容能力の割合は、6%から18%にまで増加した。

 

2 在宅維持支援サービス

 

日常生活で第三者を必要とする在宅維持高齢者のために、ヘルパー、医療ケア、その他の様々な在宅維持サービスが存在する。

 

〔日常生活を援助するサービス〕

016-1.gif

そのほか食事宅配、洗濯物集荷、洗濯、アイロンかけ、緊急警報、遠隔監視、宅配(買い物、薬など)、家の修理、庭の手入れなどのサービス、老人クラブなどがある。これらのサービスを提供しているのは、市町村社会福祉センター(CCAS)や非営利目的協会などである。

 

〔在宅医療ケア、在宅入院〕

016-2.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION