これまで、数多くの市民の方々や心ある企業がご支援くださったお陰で、私たちは、あくまで民間の立場に徹しつつ、全国各地に頼もしい仲間たちの輪を広げてまいりました。とはいえ、道いまだ遙かに遠い今日、この栄えある賞をいただきましたことは、ボランティアを主体とする四九名の財団職員及び全国各地で苦労を楽しんでいる仲間たちに対する、この上ない励ましを頂戴したものと、心より感謝致しております。
これを機に、理想を追ってさらに活動を広め、深めてまいりますが、もとより、それには、財界の皆々様との連携が、不可欠であります。
生意気なことを申して恐縮千万でありますが、私は、いかなる経済活動も、その最終の目的は、人々を幸せにすることにあると確信しております。自社の利潤を最優先して、環境の破壊をいとわず、無用のぜいたくや資源の浪費に人々を駆り立て、人間が本来持っている心の豊かさを物欲で汚すような経済活動は、現在及び未来の人類に不幸をもたらす活動であると思います。
人々の幸せを理念とする企業は、私たち非営利の団体とその志を同じくするものであり、私たちは、一寸の虫ながら、そういった企業の皆々様とネットワークを組み、自ら果たすべき役割を分担しつつ、私たちの子供や孫たちが私たちよりももっと充実して生きることのできる社会をつくり、将来に引き継ぎたいと願っております。
今後とも、さまざまな分野で営々と同じ夢を追っております全国の非営利団体に対し、よろしくご支援くださいますよう、心からお願い申し上げます。ありがとうございました。