昨年の春、うちの家内が手術をした時、術後しばらくは利用者として会のお世話になったんですが、その際にもつくづくそう感じました。まあ、私も遠からず寝たきりになるでしょうが、これなら安心だなと思ったくらいです」
そう言って、「ハハハ」と明るく笑う田中さん。聞けば七三歳というが、とてもそんなお年には見えない。若さの秘訣は、いったいどこにあるのだろう…。
「こうした活動をしていると、ぼける暇がないからかもしれませんね。おかげで、いい人生が過ごせて感謝しています。まあ、人間は誰でも年を取るのですから、できるうちにできることをやっておくことは大切ですし、それがまた晩年になっても、人生を前向きに、向上心を持って過ごすためのパワーの源にもなるんじゃないですか」
定年後の人生をどう過ごすか悩んでいる男性諸氏には、ぜひ、耳を傾けてほしい言葉でもある。
体験実習などを通じて、青少年の福祉啓発にも尽力
さて、そんな『サポート出会い』の大きな特徴のひとつは、家事援助や移送サービスといった会員への直接的なサービスに加えて、青少年への福祉啓発といった啓発活動にも力を入れていること。
これまでに、小学生の車イス体験、各研修会で高校生や大学生の高齢者への疑似体験を実施。