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こうした活動を支えるのは「社会環境室」の上田晋平室長以下六名のスタッフ。東京海上では、社会貢献活動および地球環境保護活動を「職務」の一つと位置付けており、一九九三年に社会環境室の前身となる社会貢献室を専任組織として設置した。以後、会社の理解としっかりした組織に支えられ多岐にわたる活動を展開している。特にフィランソロピー・サポーターは同社の社会貢献活動を特色付けるもので、全国に一八五名おり、その地域の社員にどういうボランティアをやってもらうかを考え、企画し、実行する。

一例として、本年七月一九日、ベトナム北部ハイフォン郊外において同社社員・退職者、代理店の人たちからなるトウキョウマリン・グリーン・ボランティアーズの一行一七名が参加して同社の一二〇周年記念事業・マングローブ植林プロジェクトのオープニング・セレモニーと植樹活動が行われた。樋口公啓社長、塩沢瑞人専務も出席した。マングローブは環境面での効果が大きい植物、ベトナム戦争の枯れ葉剤の影響や産業発展のための森林伐採で昔の半分以下になってしまった。地球環境保護を掲げる同社にとって大変意義ある活動である。全員泥まみれになったが、その顔には一仕事やり遂げたさわやかな笑顔があったという。

「私は、このツアーに参加し、今まで以上に"東京海上"が大好きになりました。マングローブの植林活動の事業費を支援するだけでなく、ボランティアスタッフを派遣して現地の方々と一緒に植林を行うことは本当にすばらしいことです。一人でも多くの人に"私の体験と今回のボランティア活動の意義"を伝えていきたいと思います」という参加した女子社員の感動的なメッセージを披露しておこう。最後に「国内外での幅広い社会貢献活動はすばらしいですね。今後も会社の支援、協力は大丈夫ですか」との愚問に対し「もちろん、大丈夫です」と上田社会環境室長は力強く答えてくれた。

 

 

 

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