でも、決められたこと以外は原則的にしてはいけないのが決まりなんです。しかも、援助時間は平日の昼間のみ。助けの手を求めている人に、平日も休日もないのに…。それで、もっと気軽に何でも頼めて、住民同士が助け合うような草の根団体をつくろうと決めました」
こうして、思いを同じくするヘルパー仲間に声をかけて、団体設立に向けて走りはじめた内藤さん。とはいっても、先行団体を見学し、さわやか福祉財団のリーダー研修会を受けたら、すぐに活動を開始してしまったらしい。
「準備らしい準備といえば、一万四〇〇〇枚のパンフレットの配付と、新聞掲載を通じて参加を呼びかけたことぐらい。右も左もわからなかったけれど、はじめてみれば何とかなるさと思って。もともと私、石橋を叩いて…という性格ではないもんですから(笑)」