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一方、うらしま太郎の貸し出し金額もパンフレットには研修会・セミナーの場合で二〇万円からとあり、似たようなもの。確かに知り合い同士で気軽に利用できる金額とはいえないようだ。そこをさらに問い合わせてみると、記載にはないが一セット単位からの貸し出しも可能で、料金もおよそ三時間で二万円(インストラクターの派遣料も含む)。これならばグーンと割安になる。このほかにインストラクターの自宅からの交通費・宿泊費や装具運送費、それと消耗品代として一人約二五〇円の実費支払いが目安だ。「うらしま太郎は収益事業のひとつであり、残念ながら完全に無料というわけにはいかないが、料金は個数や所要時間によって個別に違ってくるため、ぜひ問い合わせて相談してほしい」と担当の首藤愛子さん。両協会とも予算に応じて相談に乗ってくれるようなので、興味のある方はまず連絡して納得がいくまで確認してみよう。両協会とも、高齢者への理解を深めるためにたくさんの人に体験してほしいと呼びかけている。

それでも投稿にもあるように、もっと気軽に体験してみたいと思う人も多いはず。実は身近な道具を使って簡単な疑似体験ができる。

東邦大学医療短期大学の高齢者看護学の講義では、スキーのゴーグル、黄色いセロファン紙、水泳の耳栓を使った簡易疑似体験を取り入れている。ゴーグルには黄色いセロファン紙を貼り深く耳栓をする。

 

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