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もちろん軌道に乗せるまでは大変でしょうが、看護婦としてこれまでに築いてきたノウハウや思いも生かせるわけですから、やりがいは十分。それに、当時は五四、五歳でしたから、あと一〇年は苦労できると覚悟を決めたわけです」

こうして知人や友人に声をかけて仲間を募り、二〇名ほどのメンバーで『さわやか埼かつ』を立ち上げたのが九八年四月四日のこと。現在、同会への主な援助依頼には、入院患者のお見舞い代行、一人暮らしのお年寄りの家事手伝い、障害者の夜間介護などがあるが、このほか、幼稚園や小学校低学年児の送り迎えや食事作りなど、働く母親の手助けにも力を入れているそう。

「私自身が働く母親として、誰かに助けてもらいたいと切実に思っていましたからね(笑)。とにかく、地域で誰もが気軽に、互いにできることで支え合っていけるような会にしていきたいので、これからは、障害者の方にも可能なサービスの担い手として、お年寄りの話し相手などをしていただけるように呼びかけていきたいと考えています」

 

1996年8月 在宅支援グループ『暖手(だんて)』見学。

 10月 さわやか福祉財団主催の研修会に参加。

97年12月 さわやか福祉財団主催の研修会に参加。

98年 2月 さわやか福祉財団主催研修会に参加。

 3月 設立資金捻出のためのバザーを開催。定款、マニュアル作成。公民館や集会所など8カ所で説明会を開催。

 4月4日 久喜市東公民館にて設立総会を開く。

 

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2級ヘルパー、車イスでの移動講義。

 

 

 

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