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北川 市町村の役場の仕事は、たしかに、大変だと思います。九九%までは大体普通に話ができるけれども、残り一%の人には五〇%くらいのエネルギーを割かなきゃいけないとか。それが恐怖感としてあるんですね。

堀田 私にも経験があるんですが、以前、法務省の人事課長をやっていた時に、マスコミの「公務員サービス・ワースト10」という評価があって、法務省が「ワースト1」なんですよ(笑)。要するに法務局とか入国管理局など、相手もいろいろと問題を抱えているところが一番問題。とても恥ずかしいことですから、各部門に大号令をかけて「ともかくワースト1を脱出せよ」と。在任中の三年半で何とか「ワースト2」にランクを上げました。

北川 すばらしい(笑)。

堀田 抜いたのは、警察。まあ、警察があまりサービスしすぎても間題ですよね(笑)。

 

すべては情報公開から。予算もすべてオープンに。

 

堀田 とにかく、これまでの慣習や意識を変えるというのは大変で、ただ「住民の意見を聞きなさい」と言っても無理。知事さんは、どんなふうにされていったんですか?

 

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99年2月4日に開催されたシンポジウムより。

 

 

 

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