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図5.1.1 静電気によって発生する障害と災害

 

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図5.1.2 静電電圧計(例)

 

5.2 静電気が帯電し易い箇所及び帯電の条件

二つの固体又は粉体等をこすり合わせたり、引き離したときなどの場合に静電気が発生し、物体が電荷を帯びる。この場合、関係する物体の一方又は両方が絶縁体であるか、又は大地から絶縁された状態にあると、これらの運動作用により次第に電荷が蓄積されて、電位が数万ボルトにも達することがある。ただし、この発生原理そのものはまだ完全に解明されていない。

帯電の場合には、電荷が正と負に分かれるが、電荷の帯電は物質により序列を伴ない正と負とに分かれる。

また静電気は、湿度に対する影響が大きい。湿度50%以下になるに従って急速に静電気が発生し易くなる。

表5.2.1はその代表的な物質の帯電序列を示したものであるが、いろいろの条件で必ずしも一定でない。静電気は放電するときに火花を発することがあるが、これが引火性の高い気体等の爆発を招くことが多いので、除電して防止する。

 

 

 

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