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・有害な粉じんには、次のようなものが有る。( )内はじん肺名を示す。

 

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・塗料、接着剤、洗浄剤等の中には有機溶剤が含まれており、この溶剤には揮発性が有り、その気化したガスを吸引すると頭痛、吐き気、気管の刺激、肝臓障害、貧血等の症状が現れる。そのため有機溶剤を使用する作業場では換気をし、防毒マスクを必ず着用すること。

・二重底、タンク内(特殊塗装後)に入り、作業を行う場合には換気を十分行い、かつ、送風マスクを着用すること。

5] 耳栓

・長期間強騒音の下にあれば、内耳障害による難聴を起こすため特に80ホーン(よほどの声を張り上げないと、話ができない騒音)を超す騒音の激しい場所では耳栓を用いること。

6] 手袋

・手袋は作業時に外部からの衝撃や熱から手を守るものと、感電防止用・有機溶剤や酸アルカリ等を取り扱う場合に使用する特殊なものが有る。

作業の種類により使用する手袋も異なる。日常我々は作業中に軍手と革手袋を使用しているが機械作業では、その内容によって手袋の使用を禁じている。

・電線導入・配線等の作業には、軍手(綿製手袋)を使用すること。

・電気溶接・ガス溶断作業には、革製品の長い手袋を使用すること。

・電動ウインチを使用し、入線作業を行う場合・常に鋼板等を取り扱う作業の場合には短い5本指の革手袋を使用すること。

・原則として活線作業は行わないが、やむを得ず活線作業を行う場合には電気用ゴム手袋を使用すること。(電気用安全帽・電気用ゴム長靴も着用する。)

・強酸(硫酸・硝酸・塩酸等)又は強アルカリ(苛性ソーダー・苛性カリ)を取り扱う場合又は有機溶剤や特別な薬品類を使用する場合は、耐薬品性手袋を着用すること。

 

 

 

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