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図4・26 スタガー接続の周波数

 

通常スタガー接続は三段一組で構成され、図4・26に示すように、中間周波数F2 に同調する段とF2より低いF1及び高いF3 に同調する三つの段から成っている。この両面のF1とF3 は同調するQを等しく取り、F2増幅段はその半分になるようにして、三つの同調回路の総合で広帯域の増幅が行えるようになっている。

代表的な中間周波数増幅器を図4・27に示す。

中間周波増幅は五段の増幅回路から成っていて、初段から二、三段までは、STC/GAINで利得の制御を行い、二段目と四段目にはlAGC(瞬間自動利得制御 : Instantaneous Automatic Gain Control)がある。I AGCは、ある程度以上の強い信号波が入ってくると、ダイオードで整流して前段に負のバイアスを掛けて増幅度を落とし、利得を下げるようになっている。これは、強過ぎる反射信号や、他船のレーダーによる妨害波によって中間周波数増幅段で受信機が飽和すると、中間周波増幅器やFTC回路が有効に働かないので、一時的に利得を下げる必要があるためである。

 

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図4・27 中間周波増幅器

 

 

 

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