日本財団 図書館


子ども(里子)も、親(里親)も、ともに信じあい、見えないハードルを越える努力をすることを通して、真実の「親子」のかかわりができることを痛感している。結婚3ヶ月を経たA子がおだやかな顔をして訪ねてくる姿がそれを物語っているように思えるのである。

最後に、高2のとき、A子が書いた詩をここに紹介し、ひとまずむすびとしたい。

 

花 高二 A子

だれにも見えない土の下で

冬を耐え

芽を生み出すために

ひそやかに準備する、花の生命。

春。一斉に芽を吹く。

つぼみは

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION