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夜「明日は雨だから、お母さんの洗濯少なくして!」と言うと、2人で「ハーイ」それも不思議と3ヶ月で2人共見事に卒業しました。

赤ちゃんじゃなく、6歳の弟が突然現れるというのはどんな気持ちなのか、私には想像もつきません。「弟なんかいらない。」と言った事がありました。その時、私はきつい目で怒りました。しまったと思った時は遅く、K男はグッとこらえていました。まだまだ親修行が足りません。お父さんには、A子の時も、Y男の時も、家ではK男が先輩だからと言われているのに。ある時、何度もおもちゃを壊されついにキレたK男は、今まで見た事も無い勢いで怒り出しました。私が止め様とするとA子が「今日は、K男ちゃん怒った方がいいよ。」と逆に私が止められました。これが兄弟の育ち方だと娘に教わりました。「負うた子に教えられ」の意昧がこの齢になってわかりました。

親という字は、立つ木を見ると書く様に、衣、食、住を整え、見守る、それが親の勤めではないかと8年かかってやっと解りかけてきました。

 

 

 

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