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何度聞かれても、お母さんのおなかから生まれていないと言った時のK男の寂しそうな顔は忘れる事は出来ません。

人は生まれてくる時、親も、国も、時代も選ぶ事は出来ません。でも心だけはみな自由で平等なはずです。この子達は、この運命を乗り越えられると神様が思われ、生まれさせてくれたと信じています。良き友を得て、生まれてきた事に感謝出来る心を持って、良き人生を歩んで欲しいと願っています。その為には神を信じる心を持って欲しいと思います。目に見えないものこそ価値がある事を知って欲しい。これから生きていくうえできっと心強い昧方になってくれる筈です。

里親研修会で聞かせて頂いた慈愛園潮谷先生の「捨てられたから あなた達に会えた」と自信を持っていつかは子ども達に言える親になりたい。そして数えきれない程の楽しみと感動、見守れる幸せを与えてくれてありがとうと。

神様が縁を結んでくれた3人の子、そして生んで下さった親、児童相談所の先生、良き先輩の皆様、地域の人々本当に素晴らしい巡り合わせに感謝の毎日です。頼り無い親ですが、どうぞこれからも宜しくお願い致します。

 

 

 

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