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II 里親養育事例・里子体験記録

 

一、三つの宝もの

北海道中央地区里親会 毛内由紀子

 

「人の子も我子もおなじこころもて おふし(育てる)たててよ この道の人」

私達夫婦は、天理教が大好きで信仰しています。この言葉もその中のものです。里親になったのは天理教の方の勧めと、自分の手で子供を育てたいという強い思いからです。

登録は平成2年12月、K男が授かったのは平成3年7月23日、生後ーヶ月でした。里親登録する5年前、天理教の教会長から生まれたばかりの男の子の紹介がありました。未婚の母の子で、名前だけは自分達で付けられるとの事でしたが、同居している母の強い反対で諦めました。その子は本州に縁があり「K男」と名付けられたと、のちに聞かされました。その後母が賛成してくれるまで、5年間待ち続けました。児童相談所から最初の委託の話は母親の状況、名前も5年前と全く同じでした。私は、K男に巡り会うまで5年かかりましたが、待っていて良かった、やはり子供は神様からの授かりものと確信しました。

 

 

 

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