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自然と文化 第62号「瀬戸内を生きた人びと」

 事業名 観光資源の調査及び保護思想の普及高揚
 団体名 日本観光振興協会 注目度注目度5


【図書・CD紹介】

宇宙を呑む[アジアの宇宙大巨神の系譜]

杉浦康平著

 

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『日本のかたち・アジアのカタチ』(1994年・三省堂)、『かたち誕生』(1997年・NHK出版)に続く「万物照応劇場」第三弾である。

杉浦康平はこれまで、見えていながら見えないもの、即ち我々が目にしながら見過ごしていた図像の細部に立ち入り、そこに描かれた「かたち」あるもの-樹木、山、動物、さまざまな文様-が、すべて照応しあい、一つのアジア的世界を紡ぎ出していることを教えてくれた。

今回はテーマ性を強く打ち出し、四枚の人形(ひとがた)の宇宙を描いた細密画(インドのクリシュナ神の図や中国の内経図等)をメインにアジア的心性に深く迫っている。

宇宙を体内に呑むという、一見、荒々しく見える行為も、その内部に入りこむと、実は息を吸い、吐くという行為が宇宙と一体化し、人そのものが静謐で大らかな宇宙の秩序のなかに位置づけられていることがわかる。

この本を読むと、安らぎに満ちた空間のなかに自分が本来、包まれていることを実感する。[山口稔喜]

講談社3800円(税別)

 

見世物小屋の文化誌

鵜飼正樹+北村皆雄+上島敏昭編著

 

本誌59号「特集=見世物」でも触れられでいた「見世物学会」設立のきっかけとなった、早稲田大学での見世物シンポジウムの記録と、それを軸に編まれた論文集。執筆は編者を含めて十二人。キワモノとみなされて、なかなか正面から取り上げられなかった「見世物」の世界に、さまざまな切り口から迫り、その文化的意味を問い直そうと試みている。「見世物」に魅力を感じ、そこに豊饒な世界を垣間見るものは多い。しかし、それをとらえることは虹をつかむように難しい。本書は、「見世物」を、業者間でいう「小荷=コモノ」に限定し、あえて現実の見世物師、見世物業者、見世物小屋にこだわって、イメージの世界に遊ぶことをストイックなまでに退けている。見世物の持つデモーニッシュで淫媚でグロテスクな側面は回避された感は否めないが、見世物小屋がわずか二軒のみになってしまった現状を考えれば、今求められているのは、このような愚直とも思える地道な記述であろう。

新宿書房3000円(税別)

 

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日本の放浪芸

小沢昭一

「俳優という芸能の実演者の立場と、それとは本来的に矛盾する芸能探索者という立場が奇跡的に統一された世界が『日本の放浪芸』であった。

 

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それは小沢昭一のやむにやまれぬ思いに駆られた個人的な営為であり、自分が属する芸能の社会の血筋をたどる長い旅だった。」(市川捷護 復刻版パンフレットより抜粋)

小沢と二人三脚で全国に放浪諸芸を訪ね歩いた制作ディレクター、市川は今当時をこう振り返る。

本シリーズ四部作は、俳優・小沢昭一が”芸”のふるさとを求めて一九七〇年代すでに失われつつあった「日本の庶民芸能」を記録した貴重なドキュメントである。昨年出版された著作『ものがたり芸能と社会』(白水社)で注目を集める”芸能探索者”としての小沢の原点といえる仕事であり、長らくCD化が待ち望まれていた作品だ。タイトルからもわかるように、第一作は小沢昭一的視点による「道の芸・街の芸」の集大成、二作目以降は各論で、それぞれ「香具師(てきや)」、「旅僧(説教僧)」、一条さゆり・桐かおるの「ストリップ」に焦点をあて掘り下げている。昨今、見世物小屋の再評価や猿まわしをはじめとする大道芸の復興もとりざたされるが、ここに聴ける芸の殆どが今はもう存在しない。

 

 

 

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