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ピースハウスホスピス教育研究所?業績年報1999?

 事業名 保健医療に関する教育及び調査研究
 団体名 ライフ・プランニング・センター 注目度注目度5


研究と報告

 

当ホスピスにおけるオクトレオチドの使用経験

 

大高 正裕*1  児島 五郎*1  松井  昭*1  西立野研二*1

岡安 大仁*1  玉井 照枝*2  日野原重明*3

 

はじめに

ソマトスタチンアナログのオクトレオチドは、末期がん患者の消化管閉塞による症状のマネジメントに対する有用性が認められている1)〜4)。しかし保険適応は消化管ホルモン産生腫瘍で、また薬価が高く、通常のがんでの使用は制約を受ける。その適切な臨床使用のガイドラインの確立が求められる。今回われわれのオクトレオチドの若干の使用経験について報告する。

 

方法

対象は1998年3月から11月までの入院患者のうち13名。全例が女性で、年齢は27歳から88歳(中央値62歳)。原発巣は胃3例、結腸2例、直腸2例、胆のう1例、膵3例、子宮体部1例、卵巣1例。12例で消化管閉塞による嘔気・嘔吐、1例で水様下痢の緩和のために投与した。消化管閉塞の原因はがん性腹膜炎6例(A群とする)、幽門狭窄2例、Billroth I法吻合部狭窄1例、十二指腸への浸潤あるいは圧排3例(以上B群とする)であった。オクトレオチドは全例で持続皮下注入法で投与した。嘔気・嘔吐の症状緩和に対する評価は、WHO勧告のスケール(Grade 0:嘔気・嘔吐なし、Grade 1:嘔気、Grade 2:一過性の嘔吐、Grade 3:治療を要する嘔吐、Grade 4:治療困難な嘔吐)および患者自身の楽になったか否かの評価によった。

 

結果(表)

オクトレオチドの開始時投与量は全例200μg/日であった。オクトレオチドの投与により、嘔気・嘔吐の症状が、WHOの勧告のスケールで1段階以上改善したのは12例中6例で、すべて200μg/日で効果がみられた。

 

表 症例一覧

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*1 ピースハウスホスピス医師

*2 ピースハウスホスピス薬剤師

*3 ライフ・プランニング・センター理事長

 

 

 

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