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3. 急に重い病気になった時に受診する救急病院を決めておきましょう。

 

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わが国の救急医療体制は、残念ながらきわめて不備で、十分な機能を備えた救急病院はあまりありません。したがって、突然、脳卒中、急性心筋梗塞、腸閉塞などの重い病気になった時に備えて、あらかじめ受診する病院を決めておきましょう。もちろん、救急隊の人たちが配慮してくれるでしょうが、輪番制の救急体制をとっている市町村が多く、その場合、心臓病なのに脳外科や消化器専門の病院に運ばれたりすることが少なくありません。しかも、いったん入院してしまうと自分の希望する病院へ転院することは通常きわめて困難です。地元での受診病院を決定するのには、家庭医や近所の人たちの意見を参考にしたらよいでしょう。できれば前もって下見をしておきたいものです

その時に参考になる条件は次の通りです。

1) 総合病院か、または複数の診療科がある。これは、重症の救急疾患の場合、いろんな臓器が障害されていることが多く、総合的な診療体制を必要とするからです。

 

 

 

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