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それから行動型のカウンセラーは、「いままで何をやっていましたか。では今度これをやってみたら。すぐ始めなさい」などということに多分なってしまうわけです。どのタイプも長所・短所があり、ここで重要なのは、まず自分のタイプを理解しておくこと。これができていないと、自分で気づかぬうちに偏った反応をしていたり、相手との意思の疎通が邪魔されてしまうのです。

 

よく見ること、観察すること

 

いままでのエクササイズを通じて、自分のタイプがおわかりになってきたのではないでしょうか。どの扉を叩かれたら一番自分のこころの扉を開けやすいかがおわかりになったことを期待しております。

いま、観察をしてメモをとっている方は、どちらかというと行動型ですね。それから同じことをしていても、なぜそれをさせるのかを考えてからやろうと思っている方は思考型でしょう。それから、行動を起こさないで座ったままでいる方は、そういうことをさせられるのはいやだと感じているのかもしれません。もしかすると、そういうことをすると何か悪いことが起こるのではないかと心配しているのかもしれません。

どんなことを観察しましたか。もう一度相手の方をごらんになって下さい。

 

 

 

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