日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 社会 > 成果物情報

新しいかたちの自立の実践?バウンドリ?の確立を通して?

 事業名 保健医療に関する教育及び調査研究
 団体名 ライフ・プランニング・センター 注目度注目度5


たとえば家族が病気で近所の助けを必要とするとします。そのときに、その必要がわかっていても「はい」と応答しないのです。また、電車の中で困っている人を見ても知らん顔をしている群衆は、まさにバウンドリーのなさが露呈しているといえるかもしれません。さらに、社会問題となっている学校や職場におけるいじめなどにも見ることができます。非応答者がいかに多いかが示されているといってよいのです。大人(教師も含めて)も子どもたちもいじめられて助けを求めているのにもかかわらず、「はい」と応答して助けようとしないのです。それは、バウンドリーの問題なのです。

 

d. 回避者――「はい」が聞けない

次に「回避者」というのは「はい」を聞けないということです。つまり、他人のケアを受けられないのです。回避者のバウンドリーというのは、壁のようなバウンドリーです。これはバウンドリーが確立しているのではなくて、壁のように固くなっていて外からは誰も入れないということです。たとえば、ある人に問題があるとします。本当は誰かからの援助を受けなければならないようであっても、この人はがんとしてそういう申し出に対して「はい」が言えないのです。「しますよ」と申し出ても、それに対して「はい」と言ってそれを聞き入れることができません。これが回避者です。

このように4つの種類の「バウンドリー問題」があるのです。

 

2) バウンドリー問題の特徴

 

a. 時と場所によってパターンが変わる

バウンドリー問題をもっているときには、このうちのどれか1つだけが問題だということでもありません。時と場所によって、あるいは人々との関わりの中で、非応答者的になることもあるし、回避的になることもあるし、同意者的になることもあるのです。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
301位
(35,690成果物中)

成果物アクセス数
39,961

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2023年6月10日

関連する他の成果物

1.こころを癒す?ホスピスケアとボランティア?
2.医療場面におけるコミュニケーション・スキル
3.生活医学シリーズNo.125「摂食障害(拒食と過食)の理解と家族の対応」
4.生活医学シリーズNo.126「上手な医療のかかり方」
5.生活医学シリーズNo.127「腰痛を治し、再発を予防する生活習慣」
6.生活医学シリーズNo.128「喫煙:21世紀の疫病」
7.生活医学シリーズNo.129「訪問看護婦・ヘルパーの家庭訪問時の心がまえ」
8.ピースハウスホスピス教育研究所?業績年報1999?
9.保育所外国人保育実践セミナー
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から