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3 委託内容

委託業務は、市が分別収集した資源ごみの全量を、横大路学園と協力して、福祉工場としての運営して選別・資源化等の中間処理を行う業務である。これに付随する施設全般の維持管理及び見学案内等の業務を含んでいる。

4 委託団体

福祉工場における就労者は、最低賃金法などの労働諸法の適用を受け、授産施設とは異なり、いわゆる雇用関係が成立する。したがって、就労者の給与をより高く安定的に確保する必要があり、これまでの横大路学園での運営経験に基づく、混入物の除去指導や有価物の売却先の確保等様々なノウハウを駆使することが要請される。また、隣接する横大路学園と協力して、市が分別収集した資源ごみの全量を処理する必要があることから、同学園の受託者と同一の団体であることが望ましいと判断し、社会福祉法人京都国際社会福祉協力会を委託団体に選定した。

受託者の業務の内容やその水準を担保するため、市は各年度当初に事業計画書、各年度終了後に事業実績報告書の提出を義務付けているほか、必要に応じて、市が業務処理状況の調査し、又は報告を求めることができることとしている。

5 収支フロー

市からは、受託者に対し、受託者が資源ごみとして回収した有価物を売却した代金として納入した額と同額の委託料が支出されるほか、土地、施設は無償で貸与されている。受託者は、委託料を施設維持管理費、従業員給与その他の経費に充当している。

有価物の売却市場の相場が低落した場合、資源ごみの回収量が減少した場合など、委託料が、管理運営業務の遂行に必要な額に達しない場合には、市が協力して工場の稼動を維持していくこととしている。

6 効果、問題点、今後の課題

近年行政需要が高まってきているごみの分別収集による中間処理と、知的障害者の就労機会の確保という、資源の再利用と障害者の自立支援との2つの課題を効果として実現させた。

 

 

 

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