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徳島県知事 圓藤寿穂

 

皆さん、こんにちは。徳島県知事の圓藤寿穂でございます。

本日は、「ふるさと環境シンポジウム」を開催いたしましたところ、県下各地から、このように多数の皆様方のご参加をいただきまして、誠にありがとうございます。

さて、いよいよ、21世紀の到来が目前に迫ってまいりました。

環境の世紀とも言われる21世紀は、これまでのようにやみくもに成長だけを望むのではなく、地球規模での環境問題に配慮しながら、活力ある循環型の地域社会の構築に向け、この豊かな自然に恵まれたふるさと徳島の環境を保全し、創造して、将来の世代に引き継いでいかなければならないと考えております。

このため、県や市町村はもとより、事業者や県民の皆様と一体となった取り組みが必要なことから、本県の環境政策の基本的方向を明らかにした徳島県環境基本条例を昨年3月に制定したところであります。

私は、本県を環境自治体として位置づけ、各種環境施策を積極的に推進するとともに、県が率先して環境対策に取り組み、人と自然とが共生する住みやすい徳島づくりを目指してまいりたいと考えております。

現在、県におきまして、市町村、企業の先導的な役割を果たすため、環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001の本年度内の認証取得に向けた取り組みを進めております。

また、本日、行政、事業者、県民の皆様で組織する「とくしま環境県民会議」を発足させ、県民挙げての取り組みの決意表明として、「とくしま環境宣言」を行ったところであります。今後、平成12年度に策定予定の徳島県地球環境保全行動計画を推進するなど環境への負荷の低減に向け、自主的かつ積極的な行動を促進してまいりたいと考えております。

 

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さらに、地球温暖化防止対策やダイオキシン類等の化学物質対策など今日的な環境問題に適切に対処するため、県の試験研究機関であります保健環境センターのあり方について、検討を行うとともに、各界各層からのご協力とご参加をいただき、「徳島環境創造機構(仮称)」を設立し、21世紀における本県の環境の保全と創造の拠点として整備してまいりたいと考えております。

どうか、県民の皆様におかれましては、人と自然とが共生する住みやすい徳島の実現に向け、様々なお取り組みをいただきますよう、お願い申し上げる次第でございます。

最後になりましたが、本日のシンポジウムの開催に当たり、ご尽力賜りました自治省、財団法人自治総合センターをはじめ、関係各位に深く感謝申し上げますとともに、本日ご来場の皆様方にとりまして、このシンポジウムが有意義なものとなりますよう祈念いたしまして、私のごあいさつとさせていただきます。

 

 

 

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