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交通:鉄道は、市の南側境界から中央部西側境界へと縦貫する東武東上線のみである。他方、幹線道路としては、市の南西部を関越自動車道が南北方向に縦断し、市域内に「東松山インター」がある。このほか、市の東南部から西南部にかけて東京方面と上信方面を結ぶ国道254号線(川越街道)が横断し、南北方向には入間・日高方面と熊谷方面を結ぶ国道407号線などがある。大宮市と比較すると、主要交通手段は道路輸送に依存せざるを得ない状況にあるといえる。

 

(3)健康福祉関連施設の整備・配置状況

 

東松山市の健康福祉関連施設の一覧を図表2-32に、また、その地理的な配置を図表2-33に示す。当市が設置、運営する市民病院を含め医療機関が6機関ある。大宮市と同様に高齢者医療に注力していると考えられるものに限定すると3機関(老人性痴呆疾患センターを含めると4機関)となる。

市民病院以外の設置及び運営主体は、4医療法人と医師会(社団法人〉であり、このうち、1医療法人が老人性痴呆疾患センターを、医師会が訪問看護ステーションを設置、運営(施設は本体に併設)している。

なお、Wam-netの「病院特性」の記載内容等から、このほかに訪問看護を実施する病院と、精神科ナイトケアを実施する病院が各1あることが知られる。

収容・通所型福祉施設をみると、二つの社会福祉法人がそれぞれ特別養護老人ホーム1施設を設置、運営しており、このうち、1社会福祉法人が当市が設置するグループホーム(1施設)とデイサービスセンター(2施設)、在宅介護支援センター(1施設)の運営を委託されている。

なお、グループホームは民間企業の遊休施設を借用した転用施設であり、このグループホームにデイサービスセンターの一つが併設されている。また、もう一つのデイサービスセンターも特別養護老人ホームに併設されている。

このほかでは、当市が設置する老人福祉センターは社協が運営しており、行政と社会福祉法人との連携によって、高齢者福祉施設が効率的に整備されてきたといえよう。

当市の健康福祉関連施設の配置で特徴的なことは、異なる医療・福祉機能が特定の地区に複合立地していることである。すなわち、

―新明町1丁目地区:病院・訪問看護ステーション・デイサービスセンター・グループホーム各1(2法人・4施設)

―石橋地区:特養・デイサービスセンター・在宅介護支援センター各1(1法人3施設)

―大谷地区:病院・老人性痴呆疾患センター・特養(2法人・3施設)

このほか、一般・救急病院(3施設)、老人福祉センター、健康増進関連施設(2施設)はそれぞれ単独に立地している。

また、市民健康増進センター(当市設置、運営)が平成12年5月に、総合福祉エリア(当市設置、運営は社協委託予定)が同10月にオープンする予定である。総合福祉エリアは、老人保健施設のほか、デイサビスセンター、在宅介護支援センター、ヘルパーステーション、総合相談窓口等を有する複合施設である。

 

 

 

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