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舶用開放掃除型鋼板製こし器の調査研究

 

新倉工業株式会社

 

1. 調査研究の目的

 

船舶の燃料油、潤滑油、海水及び水管系には開放掃除型鋳造製こし器が使用されている。

近年、国内では鋳物の入手が困難に成りつつあり、海外調達も行なわれているが発注量、納期等で滞ることも有ると思われる。

将来こし器類の鋳物入手が困難に成ることを想定して鋳物に代え安価で入手が容易にできる鋼板を使用したこし器を調査研究し、安定供給及び軽量化を図る。

 

2. 調査研究項目

 

船用単式油こし器、船用マッドボックス等にも応用可能な鋼板製船用筒形水こし鋼板製船用H形油こしを以下の項目について設計、製作及び評価並びに検査を行ない、船用開放掃除型鋼板製こし器の実用化の可能性を調査する。

調査は次の開放掃除型鋼板製こし器の図面の作成、試作品の製作を行ないイ〜トの項目を把握する。

 

a. 鋼板製こし器の組立図面、詳細図面の作成

1) 船用筒形水こし相当品

口径:25mm、100mm、400mm

2) 船用H形油こし相当品

口径:100mm

 

b. 鋼板製こし器の試作品の製作

1) 船用筒形水こし相当品

口径:25mm、100mm

2) 船用H形油こし相当品

口径:100mm

 

イ. 形状(流れ勝手)

ロ. 大きさ(生産性を考慮した有効な口径の製作範囲)

ハ. 溶接歪みのこし器本体に及ぼす影響

ニ. 耐圧強度

ホ. 流量通過抵抗の比較(鋼板製品/鋳物製品)

へ. 溶接ロボットの活用度

ト. 重量比較(鋼板製品/鋳物製品)

 

 

 

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