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今回の調査研究を通じて、既存品では困難と思われていた「抵抗は少ないが流量は多い」冷却水入り口部品形状を開発することが出来た。すなわち、冷却水流量を確保するためには前面投影面積を必要最小限として動圧を利用する、抵抗の増加に対しては後部に出来る限り長いフェアリングを付ければ低減が図れると云うことである。

定性的な傾向は図13を参考として把握し、定量的な計算は表2、表3から可能である。

 

4-2. 今後の課題

 

(1) 今回の調査研究は最大冷却水流量が200L/minクラスのエンジンを対象としたが、100L/minクラスや300L/minクラスヘの展開を考えた時に現状の形状に対しどの程度の大きさの変更が必要なのか。現時点では明確でない。

 

(2) 新形状品は内部通路の滑らかな曲がりもあって流量が大幅に増加したが、必要流量まで低減すべく投影面積を小さく(低く)した時に抵抗がどこまで減るのか、言い換えると、現状よりもどれだけ船速が向上するのか、長フェアリング型にどれだけ近づくのか今後のテーマとして追求したい。

 

 

 

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