2.　実施経過

　

2-1.　実施項目

　

本調査研究は、抵抗が少なく冷却水量を確保できるキングストンコックの入り口部品形状を得るために、回流水槽において実体を使用しての流動試験及び解析を行い最適化を図った。

専門事項の一部の調査については、次の研究所の協力を得て実施した。

財団法人　日本造船技術センター

なお、基本とする要求性能は以下のとおり。

　

〈要求性能〉

　

(1)　試験用治具の設計・製作

試験用の治具を設計し製作した。併行して、ポンプ、モーター等の部品を準備した。

(2)　既存品を使用しての流動試験および解析

第1期流動試験として、回流水槽にて既存品および部分形状変更品を装着し、要求条件下での抵抗値等の測定を実施した。この結果を解析して最適形状を推定した。

(3)　改善試作品の設計・製作

推定形状を基に、3種類の改善試作品を設計し製作した。

(4)　改善試作品での流動試験

第2期流動試験として、回流水槽にて(2)と同様の抵抗値等の測定を行い、改善効果を確認した。

(5)　改善試作品での実航走試験

艇体に既存品2仕様および改善試作品2仕様それぞれを装着し、冷却水流量と船速を測定して具体的な改善効果を確認した。

(6)　とりまとめ及び報告書の作成

上記の調査研究結果をとりまとめ、報告書を作成した。

　

2-2.　実施期間

　

開始　平成10年4月1日

終了　平成11年2月5日

　

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