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(a) ロータリ・カッターによる切削 

 

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(a) ディスク・グラインダによる研削 

Photo.4.2 すみ肉溶接止端の研削71)

 

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A] 溶接のまま

B] ティグ・ドレス処理

Photo.4.3 すみ肉止端の形状65)

(両面当て板前面すみ肉継手。板厚は主板が6.1mm、当て板は8.8mmである。B]の止端半径は左側が約8mm、右側が12mm程度である。)

 

この処理は、比較的容易に実施できるという利点があり、しかも、後述のピーニングでは処理することが難しい溶接線の始終端に生じる凹み(re-entrant region)に対しても、制約を受けないのが特徴といえよう。ただし、作業上からは止端半径がばらつきやすいことと、再溶融時にアンダカットを主板側に生じないようにすることが必要である。

 

(3) ピーニング

 

ハンマ・ピーニング又はショット・ピーニングを余盛止端に施すと、圧縮残留応力を生じて疲労強度が向上する75),*4.30ことはよく知られているが、一方では、表面を粗くするという負の効果も持っている。(以下、略)

 

Table4.21 5083-H321合金板溶接継手における余盛止端のティグ・ドレス処理の効果65)

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注.(1) 突合せ継手は板厚8.8mm、幅37.5mm(断面積330mm2)。両面当て金前面すみ肉継手は主板の板厚6.1mm、当て板は板厚8.8mmで幅50mmである(参考までに応力は、主板の断面積305mm2として算出した)。

(2) 試験片数はn=4、他は全てn=5である

(3) N=75.46×105で未破壊の試験片を除いた値(n=4)である。これを加えると4以上となる。

 

 

 

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