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2.5.1 基本データ作画出力

フェアリング及びランディング計算結果は、コンピュータ画面上でも確認はできるが、念のため、さらに1/10スケールで正面線図全体をドラフター又はプロッターで作画して、線図のフェアネスやランディングした構造配置が妥当であるか、どうか…を確認するのが普通である。[画面2.4.4 ボディ作画]に指示例を示す。

 

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画面2.4.4 ボディ作画

 

ホースパイプのベルマウス位置や取合い部材の形状決定のために、部分的に平面図、側面図を作画したり、さらに錨の収まり具合を確認するアンカーハンドリング・テストが必要であれば、アンカー模型の縮尺で箱型用船首部曲面を描かせている。

また、スターンフレーム部ボス鋳物原寸型の作成のために、任意の範囲で正面、側面、平面の船体線図を、実寸でドラフター出力もしている。

 

造船日程計画を固めて、基本データを作るに必要なキープラン: 基本設計図が前倒し出図され、ランディング・ファイル作成が先行できれば、ヤードプラン: 船殻構造図のパネル面作画・艤装装置図の配置背景作画の提供が、自動化できる。

 

2.5.2 基本データ作表出力

平板ブロックの板継ぎ後仕上げマーキン寸法、そのパネル皮板や条材の寸法…などに利用する格子点オフセットのリストを、プリントアウトしているが、単にファイルされたデータを取出すだけなので、内容に数値現図的な特色には乏しい。

まだ作表様式の工夫など特筆できるものは見られないようである。

 

 

 

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