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前述の通り、フェアリング・システムで仕上がった詳細船型データ: フレームオフセット・ファイルに、ランディング・ファイルとロンジ情報ファイルを、追加する構成になっている。

この処理の流れを、フローの右に並んだ入力から見て「設計の構造用正面線図・外板展開図・鋼材配置図の内容を、コンピュータ・システムの中に書き込んで、原寸数値に置き換える」手順と捉えることもできる。

フローの左に図示したシステムの出力は、付加的なもので、基本データの内容を取出して見る目的に使われる。ここでの「オフセット・プリント・ファイル」は各種数値表を打出せるようにデータを編集したもの、また「作画システム」は図形を描かせるようデータを処理するものである。

これらの作業を選択する[画面2.4.3 ランディングシステムのメニュー]で、フェアリング・インターフェイスは、作業着手のためのフェアリングデータの受け皿作りなので必須であるが、ロンジ情報計算は、全船横肋骨構造方式ならスキップできる。

 

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画面2.4.3 ランディング・システムのメニュー

 

2.5 システム処理結果の出力

このように準備された基本データファイルからの直接の出力と、間接的にインターフェイス: データ接続仕様を介して走る現図諸プログラムにつき述べる。「プログラム」とは、本書では、1本で済む簡単な専用処理ソフトを指し、一連のプログラムが繋がって機能を果たす「システム」と区別している。

 

 

 

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