A.3.4 水分値換算の有効性
前述の通り、裏漉し水分値試験は精度を確保し難いため、その結果は、水分値換算方法の精度を確認するためのデータとしては適当ではない。一方、Pomalaa鉱及びBoakaine鉱に関する揚荷役現場実験(付録2参照)においては、篩い分けを行わない試料については、最大粒径を100 mmとして水分値を計測するとともに、最大粒径19 mmの試料を、篩を押し通すことにより抽出し、その水分値を計測した。表A.3.1及びA.3.2に、水分値の計測・計算結果を示す。表において"*1"で示した蘭の数値は円錐貫入試験前の水分値計測結果に基づくもの、"*2"で示した蘭の数値は円錐貫入試験後の水分値計測結果に基づくもの、太字は計測した水分値、斜体は計測した水分値及び加水量並びに試料採取量に基づく計算値である。これらの表に示したデータにより、水分値換算の有効性を検討する。