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4.4 元の試料の準備及び篩い分け(手順1)

4.4.1 元の試料の準備

元の試料をコンテナに用意する。試験に必要な元の試料の量は、粒径分布によって異なる。8 kg以上の篩下試料を得るのに充分な量の元の試料を用意すること。元の試料から幼児の頭のような塊を除いた場合、一般には15 kgで充分である。

 

4.4.2 篩い分け(写真9参照)

重ねたコンテナの上に篩を用意し、ゴム手袋を装着する。元の試料を入れたコンテナは重ねないこと。元の試料を篩の上に置き、手で篩を押し通すことにより、篩下試料をコンテナ内に貯める。

多くの細かな水分を含む粒子が篩の上に残ると、篩下試料の水分値が低くなる。そのため、篩い分けにおいては、篩下試料の水分値を下げないため、篩の上に残る所定の粒径より細かな粒子は、実行可能な限り少なくすること。

8 kg以上の篩下試料をコンテナ内に貯めること。

 

4.5 最大円錐貫入力の計測(手順2)

この節の手順は、一つの篩下試料について三回繰り返す。

 

4.5.1 試験容器の供試体の形成(手順2.1)

円錐貫入試験に先だって、以下の手順で試験容器内に供試体を形成する。

.1 底板、円筒部及びカラーを固定することにより、試験容器を正確に組み立てる。(写真4参照)

.2 篩下試料は5層に分けて試験容器に挿入し、締め固めを行う。試験容器に挿入される篩下試料の全量の約五分の一を試験容器に挿入し、挿入した試料の表面全体に渡って均一に締め固める。締め固めはガイドに沿ってランマーを一回当たり0.45 mで60回落とすことにより行う(写真10参照)。落下高さ0.45 mは、ランマーの取ってをガイドの端まで引き上げ、ガイドの下端を篩下試料の上においた状態で取ってを離すことにより達成される。以上の作業は、5層全てについて行うこと。

.3 最後の層を締め固めたら、篩下試料をカラーから離すため、適当な板金具またはストレートエッジを篩下試料とカラーの間に挿入し、カラーの内側に沿って動かす。篩下試料をカラーから離したら、カラーを外す(写真11参照)。そして、供試体の体積を調整するため、ストレートエッジを用いて試験容器の縁に沿って篩下試料を切り取る(写真12参照)。除去した篩下試料は、篩下試料用のコンテナに戻す。

一回に挿入する篩下試料の量、即ち一層当たりの量は、約1.6 kgである。試験容器に挿入する篩下試料の総量を調整するため、最後の層(第5層)のための篩下試料を挿入する際に、ランマーによる締め固めを行わず手で試料を押し込むことにより、カラーの縁に沿って試料を充填することが推奨される。

 

4.5.2 円錐貫入試験(手順2.2)

円錐貫入試験には二人を要する。一人(試験者)は、円錐を供試体に貫入させ、他の一人は、貫入深さを監視し試験者に告げる。最大円錐貫入力は以下の手順で計測される。

 

 

 

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