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グリーン化Q&A

 

Q1 「グリーン化」とはどういう意味ですか

A1 「グリーン化」とは環境に優しい方向に変革していくということです。特に、「自動車関係諸税のグリーン化」とは、自動車が環境に大きな負荷を与えているため、自動車に関する税制に環境の観点を加えることによって、環境に優しい社会を実現しようとするものです。

 

Q2 地球温暖化防止のため、日本は何をすべきですか

A2 地球温暖化問題を解決し、より良き地球環境を将来の世代に残すには、二酸化炭素(CO2)等温室効果ガスの排出量を削減しなければなりません。

日本は世界で有数のCO2排出大国であり、日本にとってわずか数%の削減量であっても、他国にしてみれば大きな排出量となります。また、日本は温室効果ガスを2010年前後までに1990年比で6%削減することを、1997年12月の京都会議で世界に公約しています。日本は世界有数のCO2排出大国であることを十分に認識し、京都会議の議長国として、この国際公約を守るためにも、世界に先駆けてCO2削減の努力を進めていかなければなりません。

このため、自動車関係諸税のグリーン化等様々な施策を講じる必要があります。

 

Q3 何故、自動関係諸税のグリーン化が必要ですか

A3 日本のCO2排出量のうち約2割が自動車からのものです。自動車からのCO2を削減するため、CO2排出量が少ない燃費の良い自動車(低燃費車)を普及させる必要があります。

低燃費車を普及させるには、自動車メーカーによって燃費向上のための技術開発を進める一方で、自動車ユーザー全体が燃費のより良い車を購入していくインセンティブが必要となります。このため、自動車関係諸税について燃費の良い自動車(低燃費車)の税額を安く、燃費の悪い自動車の税額を高くすることによって、燃費のより良い車を購入していくインセンティブを与える「自動車関係諸税のグリーン化」が必要です。

 

Q4 自動車関係諸税のグリーン化によってどのくらいのCO2が削減できるのですか

A4 日本が温室効果ガスを6%削減し・国際公約を履行するには、様々な分野で温室効果ガスを削減する努力をする必要があります。運輸部門においては、2010年前後に年間1300万トンのCO2を削減する必要があります。このうち、自動車関係諸税のグリーン化によって、運輸部門の削減目標30%に相当する350万トン削減を実現することができます。

グリーン化による削減量は、群馬県から1年間に排出されるCO2量を削減することと同等です。また、この削減量は100万世帯が1年間に電気・ガス等を使用することによって排出する量に相当します。

 

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