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○石 よろしゅうございますか。

では、ほかの方はいかがでしょう。もう一方ぐらいいかがですか。どうぞご遠慮なく。

 

○浅岡 今の点ですけれども、先ほどからもあったんですが、日本の自動車にかかる税金が重いとおっしゃる。確かにそういう気持ちをお持ちかもしれませんけれども、ヨーロッパ諸国に比べて重いわけではないわけですね。アメリカに比べれば重いかもしれませんけれども。だから、日本がとりわけ重いということではなくて、むしろ先進国の中で真ん中よりちょっと軽いかもしれない。

 

○香川 それは何をとらえて言うかによります。私が申し上げているのは車体課税ですね。燃料課税まで入れますと、燃料課税が非常に重い国、例えばフランスだとかありますので。

 

○浅岡 燃料課税を入れなくても、取得及び保有にかかる税の中でも、やはりまだ日本よりヨーロッパ社会の方が重いというふうに出ておりますね。それはもう既に報告がされているところだと思います。きょうは資料を見せませんけれども。

 

○香川 後でお送りしますが、我々の計算ではそうなっております。

 

○浅岡 そうですか。研究者によって計算の仕方が違う。

 

○神野 私の考えを受け入れていただければの話ですが、自動車全体が重かろうが、軽かろうが、別にグリーン化というのはそういう問題ではないということになります。増税しなければなりませんでしょうかというご質問に対して言えば、全体の税収をふやすか減らすかということについてはグリーン化のテーマではないわけです。そこは触れずに、グリーン化という正義の基準を入れれば、当然正義に反する車は重くなるということだというふうにお答えするしかないと思いますね。

 

 

 

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